2021.03.13
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オーガニック農法の基準に従い、認証機関に求められた農地で農薬や肥料の減額な基準を守って育てられたコットンのことです。
綿の原産はインドですが、アラビア商人が西方へと伝え、イタリア、スペイン経由してヨーロッパ各地に広がりました。5,000年以上も前から使われている衣服でも代表格の素材。
コットン素材と聞くと吸水性が高く、清涼感がありタオルやTシャツに良く使われた肌に優しいイメージがありますが、実は、麻にくらべ、綿花は非常に害虫に弱く多くの殺虫剤を使っているのが現状。
さらに栽培効率を上げるための化学肥料、殺菌剤、除草剤、実がはじけた後の落葉剤と様々な薬品が使われているのですが、特に多いのがが殺虫剤です。
綿花の耕作地は世界の耕作地のうち、わずか2.5%。その耕作地に世界の殺虫剤の約16%、農薬全体の7%が綿花の畑に対して使われていることになります。
それに対し、オーガニックコットンは、農薬、殺虫剤不使用というのが大きな違い。
オーガニックコットンの畑では殺虫剤の代わりにトウモロコシなどの雑穀植え、益虫を増やして害虫を退治、化学肥料の代わりに有機肥料を使い土壌を豊かに改良,耕運機で土を掘り起こして雑草も土壌の栄養に。
手間がかかるし、価格も高いオーガニックコットンですが、こうした工程を経て作られています。
オーガニックコットンの認証については、大きくふたつの認証機関があります。
栽培基準の「オーガニック・ファーミング認証」は国定基準と
製品加工を行う「テキスタイル認証」の基準で、民間の基準組織が策定しています。
今回、Kizunaからベビーロンパースとして出すオーガニックコットンは、
「GOTS(オーガニック・テキスタイル)世界基準」の認証を受けています。
こちらは毒性のある重金属やホルムアルデヒド、芳香族溶剤、遺伝子組み換え技術を使用した生物や酵素の使用禁止や、塩素系漂白の禁止、発がん性のある染料を禁止するなど、環境や安全性に配慮した基準を満たした製品にのみ認証されます。
「お洋服とひとのぬくもり」
をコンセプトに Kizuna が展開する baby gift line。
毎日着るものだからこそ赤ちゃんの肌に優しいものを。
大事な人を想って贈るベビーギフト。
人と人をつなげ、環境や人に優しい素材で提案しています。
※「GOTS(オーガニック・テキスタイル)」世界基準の認証をうけたオーガニックコットン100%。このロンパースは、環境的に持続可能で社会的に責任のある工場であり、生の生地と完成品を世界市場に供給してる、インドに拠点を置くグリーンオークという工場で作られています。
アパレル事業という世の中に製品を生み出す仕事をするからこそ、
・過剰に作りすぎない。
・廃棄を出さない。
過剰な消費を誘導せず、できるだけ長くお洋服を着回すことやオーソドックスなパターンで流行に囚われないモノづくりを目指し、購入者や世の中に対してその意識を発信していくことを大事にしています。
地道で一つ一つのアクションはまだまだ小さいですが、環境に配慮し、お洋服がどのように作られているのかを意識しながら商品を提案していきたいと思っております。