休眠預金活用事業の一環として、8/12(火)に「先輩起業家から学ぼう!座談会」を男女共同参画支援センターふくふくにて開催しました。ゲストには、内職縫製でお仕事をしているSAENKAの金城 沙香(きんじょう さやか)さん。渡嘉敷島での暮らしや突然の困難、発信を起点に仕事の縁を育んできた歩み、そして現在のかりゆしウェア事業まで、等身大の言葉で語ってくださいました。参加者には、これから縫い手として起業する方、すでに起業されて走り始めている方、技術を習得しようと挑戦されている方、計11名にご参加いただきました。柔らかな朝の空気のなか、これから始まる挑戦にワクワクした気持ちが広がったーそんなイベントの様子をお届けします。

まずは参加者の1分自己紹介で始まったイベント。子育てや本業との両立、お仕事をする場所や設備の確保、価格設定の迷いーそれぞれが抱えている悩みをお話ししてくれました。一人一人の悩みや現状について、皆さんが「うんうん」と頷いている様子が印象的でした。

金城さんからは、営業に頼らずSNSで「できること」をどんどん発信する姿勢、少ない機材でも始められる環境づくり、資材の小ロット調達やタグの手配など、今日から試せる実務のヒントがご自身の体験談とともに共有していただきました。また「売上目標金額から逆算して行動計画を立てる」「時給ではなく単価で伝え、双方の納得感を得られるサービス提供を」など実践のコツへと議論が深まり、頷きと小さな笑いが混じる温かな時間になりました。

イベント終了後には「実際の経験に基づいた話が多くて、自分の中でモヤモヤしていた部分が少しクリアになった気がします。他の参加者の方々の考えも聞けて、刺激を受けました。」「実践で成功されてる方のお話を聞けて、こちらの質問にも全て答えてくれて、大変参考になり、悩みが解決しました!」といった、参加者の前向きなお声をいただきました。

金城さんの言葉で印象的だったのは「できることを毎日少しずつ取り組む」「人に頼りながら、自身の発信をやめない」というメッセージ。終了後も金城さんへの質問が続き、会場の空気は前向きな熱で満たされていました。今日持ち帰った学びをそれぞれの場所で試し、また次回の場で気づきを持ち寄るーそんな連なりが、確かな一歩になりますように。