2022.06.02
InfoApparel
琉球民族衣装として士族女性が礼服で着用した胴衣(どぅじん)をアートと掛け合わせ、アルコールインクアートが生み出す偶発的な色の混ざり合いが幻想的なテキスタイルデザインへ。オリエンタルでラグジュアリーな羽織服に仕上げました。
〈みなさまへのメッセージ〉
このお洋服は、沖縄の自然や文化からインスピレーションを受けたアート作品とのコラボレーションでできています。アートと沖縄の民族衣装を掛け合わせ、新しい表現のアプローチで現代風のリゾートウェアに仕立てました。豊かな自然、歴史ある文化、そして民族衣装。そんな沖縄のルーツを現代に繋げていきたい。現代(いま)を生きる私が「沖縄」をまとう時、「融合」というコンセプトが生まれました。
歴史と次世代
自然とアート
在りたい自分と洋服
お洋服は、昔から自己表現の一つとして馴染み深いものでもあります。今回初めて、私自身が沖縄をテーマに着たいというお洋服を作りました。スタイリングでいろんな顔を見せるお洋服だなと実感しています。いろんな要素が絡み合って、新しいスタイルを作る。そんな融合がテーマになったお洋服をみなさまのスタイルで、「表現」を楽しんでいただけたら幸いです。
Alcoholinkart Dujin
■Kerama blue ■Yachimun
【羽織】 size:Free
【リゾートパンツ】 size:Free
※先行予約販売は終了いたしました。通常販売は6月15日〜となります。
collab with ERIKA ARTWORKS
designed by Kizuna Okinawa
テキスタイルコラボ @erikabaruwa8さん
出会いは、彼女がアートを出展していた展示会。熱帯魚のスキンカラーに映える凛々しい女性の絵がとても印象的で、一目惚れで彼女のアートを購入したことがきっかけでご縁を頂きました。
彼女が画を本格的に描き始めた時期で、最初の作品の出展だったかと記憶しています。
作品の中には、当時日本ではめずらしかったアルコールインクアートがありました。
色彩の鮮やかさに多くの人が目を留める、そんなアートの印象で、鮮明にその時感じたサプライズが今でも心に残っています。
それ以来、私自身もその魅力をSHOPでも伝えていきたいと彼女にお願いして、アルコールインクアートや雑貨・タイルの取り扱いを始めとし、ワークショップ開催を含めた個展の企画などをKizuna Okinawaでさせて頂いています。
二人で数年前に話していた、これをアパレルに展開してお洋服を作ってみたいね♪
そんなワクワク話が今回の「Alcoholinkart Dujin 」を製作するきっかけでした。
当時(2018年頃)、このアートはまだ日本では作家さんが少なく、ERIKAさんがこのアートを始めた2017年頃は、オンラインで情報を集め、独学でその手法を学ぶしか方法がなかったようです。
そんな彼女もアルコールインクアートの出会いは、子育てや仕事の合間で目に留まったSNSのアート投稿でした。
3人のミックスキッズを育てる彼女。
仕事に幸せな家庭にと恵まれた毎日を送っているはずなのになぜか満たされない。
ずっと心の底にあった、ワクワクすることを何かやってみたい。
そんな想いを思い起こさせたのがこのアートだったとか。
学生時代いつか
* 作品を作って販売したい
* ネットショップを開きたい
* 個展をやってみたい
* ワークショップをやってみたい
と秘めていたもの。
アルコールインクアートを学んで、彼女が手に入れた人生の変化は、彼女自身の人生をとても充実したものに。
そんな彼女の想いが込められた作品は、毎日の生活の中や沖縄で暮らしていた時の自然や動物、文化そんな取り巻く環境からインスピレーションをうけたものが沢山あります。
彼女のオンラインギャラリー(https://erika-artworks.com/?page_id=267)に作品を通じて関わりを持ったお客様との間で素敵な言葉が書かれています。
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『ありがとう』の言葉は常に自分の事は後回しで家事や育児に追われ置いてけぼりの”わたし”にも光を当ててくれ人生そのものが豊かになって行きました。
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今回、こうした形で一緒に新しいチャレンジができたこと。本当に嬉しく思います。
ぜひ、みなさまにも彼女の沢山の作品を見ていただけたらと思います。
@erikabaruwa8をフォローしてみてください♪
【アルコールインクアート】
アルコールインクをユポ紙という特殊な紙に垂らし、インクの広がりやにじみ、色の混ざり合いから偶発的に生み出される模様は1つとして同じものを再現できない幻想的なアートです。
Art×Tradition Reborn
【製作の背景】
沖縄の自然「慶良間の海」と昔から馴染み深く使われてきた器「やちむん」をテーマに製作され@erikabaruwa8のアルコールインクアート。
これをテキスタイル生地にしていきます。
沖縄の伝統的な衣装胴衣(どぅじん)をベースに羽織りとリゾートパンツのセットアップを製作しました。
アートをテキスタイル生地にするには、データ加工によって生地幅まで画を展開していきます。
少しお洋服に合わせて画が重なるように加工したりとテキスタイルとして馴染むように微調整。
パターン起こしでは、@saenka01 さんと一緒にサンプルを何度も調整しています。
丈の長さや、シルエット、フリーサイズで体型を選ばないデザインを心がけたのもこだわった点。
当初は、パンツをリゾートスタイルのワンピースに2wayで着られないか試行錯誤もありましたが、今回はシンプルに羽織りと履きやすいリゾートパンツへ。
ビーチでの水着の上からサラッと羽織れる用な生地の軽さも特徴。
羽織りはシフォン生地に。
パンツは透け感を抑えた、テロッとした風合いの生地を選んでいます。