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2022.08.25

地域食材のブランディングとCSR活動事例「南西食品株式会社」

Works

沖縄を代表する地域食材「紅芋」の新たな価値創造の挑戦

今回弊社が携わらせて頂いているのは、焼き芋専門店「Omoimo」を展開する南西食品株式会社 様。

パイン缶詰加工事業からスタートし、現在では紅芋を加工したパウダーやペーストなどの加工食材の提供や外食産業、不動産・コワーキング施設事業を行なっています。

戦後に設立され63年の歴史を持つ、信頼と実績のある企業様。

今回は、久米島で提携農家が栽培する希少な紅芋の品種「沖夢紫」を青果販売する

焼き芋専門店「Omoimo」事業の広報・イベント企画のお仕事をお手伝いさせて頂いております。

 

沖縄で生産される紅芋の多くは、主に観光用お土産商品の原料となる紅芋ペーストやパウダーに加工され流通しています。

県内で生産される紅芋の7割は加工向け品種で、その他2割が家庭内消費や家畜飼料、残り1割が甘味の強い品種「沖夢紫」です。

観光用の土産商材やスイーツには、有名なものに「紅芋タルト」が挙げられます。

しかし、コロナ禍により沖縄の観光産業のダメージは大きく、こうした観光用土産商品においても大きな打撃を受けました。

 

今回の事業では、紅芋を加工食材としてではなく、青果販売を目指しています。

甘味が強い「沖夢紫」は焼き芋にすると糖度35度にもなり、蜜芋や糖度の高いサツマイモの焼き芋にも引けを取りません。

この「沖夢紫」は、2003年に沖縄県農業園芸市場育成で奨励品となった品種で、

南西食品(株)の提携農家のある久米島町では、2013年にサツマイモの害虫として知られる

「アリモドキゾウムシ」の根絶が実現しました。

それを背景に、久米島町での沖夢紫の生産量を増やし、加工食品工場「スイートフーズ久米島株式会社」を設立。

Omoimoブランドとして紅芋の焼き芋を県内外に広めていく「農業6次産業化」を展開する事業となります。

Omoimo WEBサイトにて、社長インタビュー記事掲載

 

 

弊社の関わり

弊社では主に、マスプロモーション導入前のダイレクトマーケティングにおける

インフルエンサープロモーション、フォロワー向け料理イベントの開催から、

レシピ開発、SEOコラムライティング・CSRの文脈でのSDGsイベント企画等のサポートを行っています。

 

サポート内容をご提案させて頂く上で、大事にした文脈には大きく2つの軸があります。

①最初のクチコミをしてくれるエンドユーザーとの関係性を作る

このOmoimoのコンセプトは、お芋と人の想いをのせて繋がりを大事にする」というもの。

まずは、紅芋を実際に食べて「美味しい!」「こんなに甘いの?」といったサプライズを

リアルな感想で家族やお友達、またはSNSでクチコミをしてもらうことが重要でした。

食べて頂いた目の前のお客様が家族やお友達にも勧めてもらえる様な関係性を

作っていくことを大事にした企画となります。

 

一番親和性が高いと思われる、20〜30代のママ(子育て世代)を中心に、

その家族やお友達と一緒に食べてもらうシーン作り(CM投稿キャンペーンへの連動)や

紅芋を使った親子パン作りワークショップの開催。

SNS運用では、沖縄県内のママインフルエンサーに実際にお芋を食べた感想だけでなく、

家庭料理でアレンジしてもらったレシピ提供や、内祝いギフトの提案を頂いたりしています。

実際にOmoimoワゴンや店舗には、クチコミやSNSを見てご来店される方も多く、

ご家庭でアレンジしたレシピを県外のお客様からも投稿頂くなど反響がありました。

 

 

②日常的に紅芋を購入・食べる機会イメージを創造する

この事業で一番重視しているのは、紅芋の焼き芋専門店が一過性の人気よりも長く愛されるお店を

目指していることです。

そのため、日常的に紅芋を食べてもらったり、購入するにはどんなことが課題となるのかを

Omoimo事業のみなさんと洗い出しをしています。

スイーツとしての需要だけでなく、お取り寄せで買ったお芋の食べ方には、

ご飯ものやおかず、おつまみなどいろんなアレンジレシピをSNS・コラムで紹介しています。

 

 

 

創立63年の南西食品(株)が創業当時から受け継ぐ社会的役割の文脈

この広報・イベント企画のサポートの中で、もう一つ重要な文脈にあったのが「社会的役割を果たす活動」です。

南西食品(株)様の企業文化には、「食と居住を軸に、沖縄から新たな価値の発信とワクワクの創造」だけでなく、

創業時から担っていた地域雇用や社会的役割を果たす地域貢献を大事にしているということです。

この文脈からは、地域のラグビースクールの子供達に提供したSDGsをテーマに「食の課題」や

「規格外野菜で作るカラーライスワークショップ」を開催。

他にも、放課後等デイサービスの障がいをもった子供達を「Omoimo1日店長」として

職業体験の受け入れなど、積極的に社会課題と学びをつなげた「場」の提供を行っています。

そこには、次の世代の子供達に地域企業として関わりを積極的に持つことで社会にひらく学びを大事にしたいという思いがあります。

弊社では、企業の商品やサービスのプロモーション促進やブランディングだけでなく、

社会的意義のある企業の地域貢献活動のプロジェクトの参画もサポートさせて頂いております。

 

 

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