2019.08.03
Apparel
こんにちは。Kizunaの野原です。
今回shop OPEN に伴ってスタートしました、セレクト物販ですが、
私がずっと興味のあった、沖縄のアートや伝統工芸の作品セレクトしてお店でも取り扱いをすることになりました。
今回、特にアパレル事業立ち上げの時から探していたアダン帽。
戦前、特産物として海外にも輸出していたアダンで作られた琉球パナマ帽。
115年ほど前の戦前沖縄では、欧米諸国へ輸出されていたとのことで、
最盛期は輸出額の15%を占めていたほど!
砂糖に次ぐ高級工芸品とされていました。
戦後、材料となったアダンが焼け落ち、編み手も随分減って、ほとんどが機械や海外で編まれる
帽子。
そんな中、数少ない「ボーシクマー」と言われる、アダン帽の編み手さんに出会うご縁をいただきました。
日本の中で、手編みで帽子を編んでいるのは沖縄の「アダン帽」くらいだと話をされる
ボーシクマーのみなさま。
1つの帽子を編み上げる為に、一人の編み手さんが、原材料のアダンを加工するところからだと1ヶ月で
1〜2個しか編めないというかなりの作業工程と手間がかかるアダン帽。
本当に希少性の高い帽子です。
※写真は宮古の「チームあだん」https://www.facebook.com/teamadan/
様より
そんなストーリーに惹かれるだけでなく、アダン帽にはとても機能的な面でも魅力に溢れています。
私自身、
「幻の帽子だ!!!」と、出会ったときには衝動買いしてしまったのですが、
実際に着用してみて感じたのですが、
なんといっても軽い!
そして、編み方も様々で通気性もいいです。
また、季節やアダンの葉によっても色味が異なり、ものすごく帽子の風合いがナチュラルでありながら
品の良さを感じさせてくれます。
長く使える逸品だなと実感。
今回は、宮古の「チームあだん」さんから仕入れたアダン帽。
宮古上布をあしらって、品の良さはピカイチです。
もともと、宮古では仕事を掛け持ちするお母さんたちが多く、トリプルワークをするほどとのこと。
そんな、お母さんたちが、子供達の寝顔をみながら家でもできる仕事を・・・という
背景もあり、ぼうしくまーグループとして「チームあだん」が発足。
アダン帽を伝統工芸として製作、ホテルに卸すなどして宮古で活動されています。
私にとっては、そんな背景も自分にリンクしてしまい、
このアダン帽の魅力を多くの方に伝えたいという想いから取り扱いを始めました。
是非、店舗にお越しいただいた際には、丁寧なお仕事を見ていただきたいと思っています。
再び、高級伝統工芸品としてアダン帽が世界に流通することを夢見て・・・。